事業計画書の作成手順
事業計画書作成においては以下の内容について検討する必要があります。
▼事業ビジョンの策定
事業の将来(3~5年後が望ましい)あるべき姿(ビジョン)を明確にします。
▼事業コンセプトの作成
ターゲットとなる顧客とニーズを明確化し、提供する商品・サービスの具体的な内容を検討します。以下のポイントについて検討します。
- なぜこの事業を行うのか?
- どのような商品・サービスを提供するか?
- 提供するサービスをどの市場に投入するか?
- どの顧客をターゲットとして商品・サービスを提供するか?
- いつ提供するサービスを市場に提供するか?
- どのような仕組みで商品・サービスを提供するか?
▼事業全体構成の策定
ビジネスモデル(顧客にとっての価値を生み出す仕組み、自社にとっての利益を生み出す仕組み)を検討します。
▼事業戦略の策定
事業を成功させるためにどのようなプロセス(戦略)をとるかを検討します。
▼事業の採算見通しの策定
資金面、収益面において事業として成功するか検討します。
個々の内容について検討していく過程において、常に事業計画の全体像をイメージしておくことが大切です。
事業計画書の個別計画作成の手順
事業計画書の個別計画作成について以下の内容について検討する必要があります。全体として整合性が取れるように注意して作成する必要があります。 |
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1.販売計画 |
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従業員 |
開業時の従業員数 |
顧客層 |
ターゲットとする顧客層 |
商品・サービス |
取り扱う商品・サービス |
販売方法 |
店舗販売、通信販売等 |
立地 |
業種・顧客層にマッチするか |
販売条件 |
現金販売、掛売り等、決済条件 |
営業時間 |
営業時間の設定 |
2.仕入計画 |
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商品、原材料 |
販売戦略にあった商品の確保 |
仕入先 |
安定した供給してくれる仕入先の確保 |
仕入条件 |
現金販売、掛売り等、決済条件 |
在庫量 |
適正在庫量の設定 |
3.売上計画 |
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開業当初の売上高と軌道に乗った後の売上高を想定します。 |
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4.資金計画 |
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初期投資、設備資金、仕入代金、運転資金を予測し、資金が枯渇しないような資金繰り表やキャッシュフロー計算書などで資金の調達計画を立案します。また、資金を借り入れる場合その返済見通しを立てておく必要があります。運転資金は余裕をもって計画を立てると良いでしょう。 |
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5.収支計画 |
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売上計画・仕入計画・資金計画から収支を予測します。充分な利益が見込まれないようであれば、再度計画を練り直すことが必要です。 |